2011年5月16日
【アスリートの顔】 大学院生特集Ⅰ~陸上競技部 竹原史恵選手、森あゆ美選手~

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筑波大学のアスリートの素顔に迫る「アスリートの顔」

第1回目は、2011年4月23日(土)~4月24日(日)に行われた「日本GP第1戦2011日本選抜陸上和歌山」に入賞した現在筑波大学大学院2年次の2名を取り上げる。

筑波大学を卒業後、筑波大学の大学院に進学した竹原史恵選手と、茨城大学を卒業後、筑波大学の大学院に入学した森あゆ美選手。

大学院に進学後も輝かしい成績を収めている2名に、大学院での研究および競技、今後の展望について話を聞いた。

写真(左:森選手、右:竹原選手)

 

【プロフィール】

竹原史恵(たけはら ふみえ)_MG_1585.JPG

自己ベスト:2009年全日本インカレ優勝 5231点

人間総合科学研究科・体育学専攻2年次

専門種目:陸上競技 七種競技(※注1)

出身:兵庫県伊川谷北高校  身長:167cm

 

 

 

 

 

 

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森あゆ美(もり あゆみ)

人間総合科学研究科・体育学専攻2年次

専門種目:陸上競技 走高跳

自己ベスト:2010年日本選手権第2位 177㎝

出身:茨城キリスト教高校→茨城大学  身長177㎝

 

 

 

 

 

 

(Q1)大学院に進学した理由、他の大学から筑波大学の大学院に進学を決めた理由

 

竹原史恵選手(以下、竹原):

学群生の時は特殊体育学を専攻し、主に障害のある子どもと体育との関わりについて勉強していました。

陸上競技を4年間続けていく中で、将来指導者になった際にも活用でき、現在の競技力向上にもつなげることのできる、陸上競技の専門的な勉強がしたいと考えました。

 

森あゆ美選手(以下、森):

茨城大学では教育学部に在籍し、教員になるための勉強をしてきました。

教員になるためだけではなく、もっとスポーツに関して多方面から幅広く勉強したいと考え、筑波大学は多くのトップレベルのスポーツがあることから入学を決めました。

自分自身が陸上を続けていく上でも、設備・コーチ・部員のレベルといった多くの点でこれまで以上に良い環境で競技ができると考えました。

 

(Q2)大学院での研究内容

 

竹原:

陸上競技選手の体力面に関する研究をしています。

特に、陸上競技の女子選手の研究は少なく、男女の差異や、パフォーマンス発揮に関する研究に関心があります。

 

 

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森:

現場で生かせる指導の仕方、という視点で研究しています。

学校での指導場面では、陸上競技の専門ではない先生が教えることも少なくありません。高校生から世界レベルまでの走高跳の選手を対象とし、それぞれの技能を機能的に分解することで、将来のジュニア育成にもつなげていきたいと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

(Q3)大学院で競技をするということについて、学群生の時と異なっている点、変わった点

 

竹原:

学群生の時は、与えられた練習メニューをこなすのに必死で、あまり自分で考えていなかったと思います。大学院に進んでからは、陸上競技に関する勉強をしていく中で、自分の身体に関する興味・理解が深まり、それを競技に活かせるようになりました。

また、一試合、練習の一回の積み重ねが結果につながるという意識が生まれ、以前よりも時間を大切に、集中して練習に向かえています。

 

森:

大学時代は、専門的な指導を受ける環境が無く学生で話し合って練習をしていたので、技術練習よりも基礎トレーニングが多かったですね。今は、コーチからアドバイスを頂き、トップレベルの競技者と一緒に練習をする中で、自分のやるべきことを明確に見据えて練習ができています。

まったく知らない環境に大学院から飛び込むことに不安もありましたが、だからこそ、競技歴が長くなった今も新鮮な気持ちで取り組めています。

 

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(Q4)陸上競技は大学院修了後も続けるか

 

竹原:

「今年が集大成!!」という気持ちで競技に取り組んでいます。

ただ、これまであまり外部の練習などには触れたことが無かったのですが、昨年の冬から様々な合宿や勉強に参加させて頂くことでたくさんの刺激を受け、更に陸上が面白くなってきたんです。

正直もう少し続けたい気持ちもありますが・・・それはまだわかりませんね(笑)

 

森:

できれば続けたいです。また、地元が茨城県なので、将来は茨城県の教員になりたいと思っています。

どのような環境で競技が続けられるかわからないので不安な部分はありますが、走高跳は他の種目に比べて技術的な要素が高い種目なので、両立することは可能だと思っています。

 

 

(Q5)今シーズンの目標

 

竹原:

地元の神戸で開催されるアジア選手権に出場し、これまで自分の競技を支えてくれた方、お世話になった方に恩返しができればと思っています。

 

森:

日本選手権に優勝し、アジア大会に出場したいです!

 

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(Q6)後輩たちに伝えたいこと

 

竹原:

周囲にすごい選手がいる環境はこの大学以外にありません。自分から積極的に関わり、技術面や競技に対する姿勢などいろんなことを吸収して欲しいですね。

4年間でできることは本当に限られています。一日一日を大切に!

 

森:

恵まれた環境にいることに感謝し、いろんなことにチャレンジしてください。頭でっかちではなく、柔軟に学ぶ姿勢が大切だと思います。

自分で自分の限界を決めることなく、可能性を信じて真摯に頑張ってください。

 

 

研究と競技を両立している彼女たちは、まさに文武両道といえる。

しかしながら、大学院修了後の進路や、これから控える修士論文に話が及ぶと、

不安・焦り・迷いなども口にしていた。

 

それでも今目の前にある目標をはっきり語り、常に一歩前へ前へと向けられる視線からは、

これまで彼女たちが積み上げてきた努力と自信が感じられた。

 

5月21(土)~22日(日)には、国立競技場(千駄ヶ谷)にて90回関東学生陸上競技対校選手権に出場する。

筑波大学の代表として戦う最後の年、活躍から目が離せない。

 

 

 

※注1 七種競技

二日間で合計七種の競技を行う陸上競技における混成種目(男子は高校生が八種、大学生以上は十種)であり、100mH、走高跳、砲丸投、200m、走幅跳、やり投げ、800mを行う。

 

 

(インタビュー・文責:戸波杏子(筑波大学スポーツアソシエーション))