2010年2月16日
柔道グランプリ・デュッセルドルフ大会の展望(柔道部総監督・岡田)

 グランプリ・デュッセルドルフ大会に出場する本学関係者は、男子では、小倉武蔵(体専2年・66kg級)、西山大希(体専1年・90kg級)の他、OBで4月より大学院生となる平岡拓晃(了徳寺学園・60kg級)、4月に体育専門学群に入学する西山雄希(桐蔭学園高校3年/西山大希の弟・73kg級)、女子では、福見友子(了徳寺学園/体育研究科2年・48kg級)、OGの杉本美香(コマツ・78kg超級)である。この大会が、一連の冬季欧州サーキット、日本が参加する最後の大会となる。9月に東京で開催される世界選手権大会の代表(各階級2名)選考に関わる重要な大会である。
 
  60kg級に出場する平岡は、北京五輪、ロッテルダム世界選手権と続けて代表となり、世界選手権では銀メダルを獲得、この階級の第一人者であるが、このところ怪我続きで決して状態は良くない。明らかに稽古不足であり、万全には程遠いが、悪いなりに勝つことが求められる。

 66kg級に出場する小倉は、全日本学生チャンピオン(2連覇中)で、東アジア大会でも優勝している。先週のワールドカップ・ウィーンでは2回戦敗退と振わなかったが、ここで勝って代表争いに加わりたいところである。

 73kg級に出場する西山(雄)は、昨年の世界ジュニアチャンピオンで、講道館杯、グランドスラム・東京、ワールドカップ・ウィーンでも3位入賞を果たしている。講道館杯では秋本、グランドスラム・東京では粟野、ワールドカップ・ウィーンでも秋本に敗れての3位であり、外国人選手にはまだ負けていない。ここで優勝すれば大学1年生で日本代表になる可能性もある。

 90kg級に出場する西山(大)は、グランドスラム・東京では昨年の世界チャンピオン、さらには3位の選手を破り、決勝で小野に負けて2位。先週のワールドカップ・ウィーンでは圧倒的な強さで優勝している。このウィーン大会には小野を除く日本のトップ選手が全て参加し、西山以外は何れも外国人選手に敗れている。ウィーンに続き、このグランプリ・デュッセルドルフでも優勝するようであれば、小野とともにこの階級の代表に大きく近づく。

 48kg級に出場する世界チャンピオンの福見は、グランドスラム・東京では優勝したものの、その後のマスターズでは浅見(山梨学院大)に、グランドスラム・パリでは山岸(三井住友海上)に敗れ、いずれも3位であった。しかし、依然として世界ランキングでは1位であり、順当であればまず負けることはないだろう。このあたりで確実に優勝して自信を取り戻したいところである。
 
 最後に、78kg超級に出場する杉本は、非常に怪我が多い選手である。両膝を手術しており、完治したかと思われたが、グランドスラム・東京で再度膝を負傷。コマツに所属していて最近は会っていないため、その後の状況は把握できていないが、万全であれば実力は十分で、優勝が期待される。

<文責・筑波大学柔道部総監督 岡田弘隆>