2011年11月15日
【筑波大学新聞コラム】 トライアスロン 椿浩平選手(体育2)

tsubaki-moto.jpg本学のオリンピック代表候補の1人にトライアスロンの椿浩平(体育2)がいる。
9月24、25日に台湾のイーランで行われた2011年アジアトライアスロン選手権では、23歳以下男子の部門で見事優勝を果たした。
ジュニア時代から負けなしといわれ、アジアの舞台でも名が知られている。
身長170cmの細身の体つきからは想像できないここ一番のレースでの
勝負強さを武器に、ジュニア時代から数々の功績を修めてきた。


トライアスロンはスイム、バイク、ランをこの順番で連続して行う耐久競技だ。
なかでも椿が専門とするのはスイム1.5km、バイク4km、ラン10km、合計51.5kmというレース距離の大会。9月のアジア選手権も同じレース距離の大会で、スイムはトップ集団から遅れて通過したが、バイクでトップ集団に追いつき、そのまま得意のランにつなげ優勝を手にした。


「大会での集中力がすごい。通常の練習の120%の力を出せる」。
中学時代から彼が所属する宇都宮村上塾の村上晃史コーチも椿の勝負強さを評価する。
村上コーチによると、椿は昨年の秋から世界レベルの練習が出来ていない。
にもかかわらず、今年6月の2011NTTトライアスロンジャパンカップでの優勝をはじめ、
多くの大会で順調に成績を修めてきた。


だが、椿の強みは勝負強さだけではない。競技をするなかで尽きることのない課題、その課題と積極的に向き合う彼の姿勢が強さでもある。課題が生じるほど、彼のトライアスロンへの情熱も増していく。
休日の過ごし方を聞くと「疲れをとるために家に引きこもることが多い。
大会の手続きなど事務的なこともやる」と、どこまでもトライアスロンに対して真面目だ。


「トライアスロンは自分の力を出しきるチャンスを多くもらえる競技」と椿は話す。
昔は得意なランでトップになりたいという気持ちもあったが、今はランだけの選手にはなりたくないという。
「スイムとバイクでも攻めて攻めて攻めぬき、全ての種目で上位になりたい。
3種目が合わさった1つの競技としてのトライアスロンを勝負したいと思えるようになってきた」と語る。


椿の今の課題はトータルのスタミナだけでなくトップスピードをのばすこと。
練習では、短い距離でもいいから目標のスピードを出すことを意識し、自分の出せる限界をどれだけ
出せるかに挑戦する。
トライアスロンは鉄人レースといわれる長距離競技だが、短距離の練習が鍵になるようだ。

 


「5年後のブラジルリオデジャネイロオリンピックに自分の1つの節目をもっていきたい。
そのためにオリンピックがどんなものかを見にロンドンに出たい」。
椿の目は既にロンドンの次を見据えている。

 

(取材・文責 筑波大学新聞 井上祐貴:地球学類1年